メニュー

尿道カルンクル

尿道カルンクルとは

尿道カルンクルとは、女性の尿道の出口にできる良性の腫瘍(できもの)のことです。
閉経後の女性に多く、男性が発症することはほとんどありません。
尿道の出口のお尻側にできることが多く、大きさは大豆くらいです。
血流が豊富なため、色調は朱色~赤色になっています。

症状

尿道からの出血や血尿が多く、「排尿後に拭くと血が付いた」と言われて受診されるケースが多いです。
腫瘤が小さいと、無症状の場合が多く、患者さまが発症に気づかないまま過ごされることも多いです。
腫瘍が大きくなると、尿道をふさいで排尿しにくくなることがあります。

原因

明らかな原因は分かりませんが、閉経後の女性に多いことから、更年期障害の1つと考えられています。
女性ホルモン(エストロゲン)が加齢とともに減ることで、膣や尿道の粘膜に萎縮や変形を認め、尿道カルンケルが生じるということです。
また、女性は尿道が短いため、尿道の炎症を繰り返すと尿道カルンケルが形成されるということもいわれています。
また、便秘や妊娠、多産と関係するかもしれないともいわれています。

検査と診断

視診が基本で、比較的すぐに診断できます。
婦人科健診で見つかる場合もあります。

治療

尿道カルンクルは、基本的には軟膏を塗って経過をみます。
腫瘍が大きくなり痛みや排尿困難などの症状が出る、症状が強くて気になる、出血を繰り返す場合は、手術も考えます。

保存的治療(軟膏塗布)

保存的治療としては、腫れや炎症をおさえる作用があるステロイド系の軟膏を使用します。
ステロイド軟膏によって腫れや炎症がおさまれば、そのまま経過観察になります。
尿道カルンクルの治療中や治療後は、排尿後強く拭いたりせず、なるべく患部を刺激しないよう注意してください。

手術

出血や痛みがひどい場合や、保存的治療法で改善しない場合は、尿道カルンクルを摘出する手術を行います。
手術としては、局所麻酔をして、電気メスなどで腫瘍を切り取ります。
手術時間1時間ほどの日帰り手術で済む場合が多いです。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME