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ED勃起障害

  • 全く勃起しない
  • 勃起するが硬さが不十分
  • 中折れする
  • 勃起に時間がかかる
  • 満足のいく性行為ができない
  • 性行為の途中で萎えてしまう

勃起不全もしくは勃起障害のことをED(Erectile Dysfunction)と言います。
EDは男性ならだれでも起こり得る病気であり、日本人男性において、40代で2割、50代で4割、60代で6割がEDであると言われています。
運動不足や不規則な生活リズム、喫煙、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病がEDの危険因子と言われています。
糖尿病の男性がEDを起こす確率は健康男性に比べて2~4倍高いという報告があります。
また、若い人でも、精神的ストレスからEDに悩む方が少なからずいます。

EDの原因は、①心因性 ②器質性 の2つに大別されます。

① 心因性

20-40代の若年層に多く、仕事や家庭のストレス、以前の性行為がうまくいかなかったトラウマなどが挙げられます。
うつ病によるEDも増えています。
ED治療薬が有効な場合が多く、ED治療薬を服用することでご本人は自信を持って性行為に臨めます。
またED治療薬で性行為がうまくいく事で自信につながり、ED治療薬なしでも性行為ができるようになることもよくあります。

② 器質性

陰茎に関わる神経や血管などの異常やテストステロン(男性ホルモンの1つ)の低下が挙げられます。

1:血管性ED

血管性EDでは加齢による動脈硬化がもっとも多いです。
糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を持っていると、動脈硬化につながりED症状を起こします。
動脈硬化が進行したときの最初の症状こそEDである、という指摘もあります。

2:神経障害による器質性ED

糖尿病性神経障害、脳出血、てんかん、パーキンソン病、アルツハイマー病などの神経障害、睡眠時無呼吸症候群、前立腺がんや前立腺肥大症などの手術後、脊髄損傷や骨盤損傷があります。
治療は、原疾患の治療と並行してED治療薬を服用します。

3:テストステロンの低下

40-50代で血中テストステロン値が低下する男性が増加し、これにより引き起こされる、倦怠感などの諸症状をLOH症候群(男性更年期障害)といいます。
テストステロンの低下は勃起力を弱めるためEDにつながります。
また性欲減退で性行為の回数が減り、EDをさらに進行させる悪循環となることがあります。

LOH症候群(男性更年期障害)はこちら

EDの治療

ED治療の中心は内服治療になります。
ところが、日本ではED治療薬の使用経験者や希望者が1~2割という報告があり、ED治療薬が今ひとつ普及していません。
EDの自覚があっても泌尿器科を受診されない理由として、「怖い」「恥ずかしい」「面倒くさい」「日常生活にそれほど影響ない」「薬に頼ってまで治さなくてもいい」「この機会にセックスは卒業」などの声があるようです。

EDを治療して予防する生活スタイルは、パートナーとのスキンシップに潤いをもたらし、たとえ性交渉が無くても、生活習慣病の改善や動脈硬化の予防になり、アンチエイジング(抗老化)につながるものと考えられます。
「ひょっとしたらEDかも?」と思ったら、1人であれこれ悩まず、専門家にぜひ相談してください。

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