干渉低周波治療
干渉低周波治療について
干渉低周波で膀胱周辺に電気刺激を与えて、骨盤神経の抑制反射、膀胱排尿筋・骨盤底筋を刺激して頻尿・尿失禁の治療を行います。
一般的な低周波治療器よりも皮膚の痛みが少ないので幅広い年齢層の人が安全に使用できることが特徴です。
原理
干渉低周波治療法は、皮膚表面での刺激抵抗の少ない、4000Hz帯の中周波を用います。
2つの異なる中周波電流(4020Hzと4000Hz)を体内で交差させるように流し、その位相差により生じる低周波により神経、筋組織の刺激を行う治療です。
長所
- 尿失禁の治療として保険治療ができます(入院患者は対象外)
- 通電の際の痛みが感じにくいです
- 高齢者や体の弱い方でも安全に行えます
適応疾患
下記の症状が、これまで治療してもなかなか改善しない患者さま
- 尿意切迫や頻尿(過活動膀胱)
- 産後の尿漏れや腹圧性尿失禁
- 前立腺がん手術後の尿漏れ
- 慢性前立腺炎の患者さま
使用方法
- 仰向けに寝ます。
- 1回20分を目安とします。
週2回(3週間まで)、その後は2週間に1回を限度とします。 - 刺激の強さは患者さまの感じ方に合わせて調節します。
- 現在内服されている薬剤は続けてもらって大丈夫です。
注意点
以下に当てはまる方は使用できません。
- ペースメーカーなどの植え込み型の電子装置を装着している方
- 糖尿病などによる高度な末梢神経障害がある方
- 悪性腫瘍のある方
- 妊娠している方、妊娠の可能性のある方
- 産後で安静にしている方、生理中の方