精巣炎(ムンプス精巣炎)
精巣炎とは
精巣炎は睾丸の炎症で、ほとんどウイルス感染が原因で起こります。
とくにムンプスウィルスによる感染(おたふくかぜ、流行性耳下腺炎)に合併して起こることが多いので、「ムンプス精巣炎」と呼ばれています。
症状
おたふくかぜにかかって4~6日後にムンプス精巣炎の症状が出ます。
- 発熱
- 悪寒
- 陰嚢の腫れや痛み
睾丸の腫れは、片方だけ腫れる場合と、数日後にもう片方も腫れる場合があります。
検査と診断
視診・触診 | 睾丸の腫れを調べます |
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超音波検査(カラードップラー) | 他の陰嚢内に病気がないか調べます |
治療
睾丸の腫れや痛みは、1週間もしないうちに治ります。
陰嚢を冷やして、痛み止めを使って、自然治癒を待ちます。
予防
大人になってからおたふくかぜになりムンプス精巣炎を起こした場合、精巣炎が治った後、まれに精子を作る能力が低下して、男性不妊症の原因となることがあります。