おちんちんが痛い、腫れている
おちんちん(陰茎)が腫れて痛い、赤くただれる、かゆい、などの症状があれば誰でも心配になります。
おちんちん(陰茎)が腫れる病気としては、主に次の2つの病気があげられます。
- 嵌頓包茎
- 亀頭包皮炎
嵌頓包茎
嵌頓包茎は、おちんちんが腫れる病気のなかでは重症の部類に入り、応急処置が必要になることが多いです。
男児は、おちんちんの先(亀頭)に包皮がすっぽりとかぶっている状態(包茎)で生まれてくることがほとんどです。
思春期を迎えるまでに、かぶっている包皮は自然にめくれて、亀頭が常にむき出しの状態になり、包茎は解消されることが多いです。
しかし、包皮がかぶっている状態(包茎)で無理やり包皮をむいてしまうと、狭くなっている包皮が亀頭の根元(亀頭溝)で引っ掛かってしまい、元通りの被さった状態に戻せなくなることがあります。
これを嵌頓包茎といいます。嵌頓と漢字で書きますが、嵌(はま)って戻らない、という意味です。
陥頓包茎になると、亀頭の根元にひっかかった包皮がドーナツ状に腫れてきて、痛みも出てきます。
そのまま放置すると、亀頭の先は腫れている包皮のせいで締めつけられて、赤黒くなってしまうことがあります。
陥頓包茎は、幼少期や思春期の男の子によくみられますが、子どもだけに起こるわけではありません。
成人男性でも、包茎の状態で亀頭をむき出しにしたまま放置すると、陥頓包茎が起こりやすくなります。
膀胱鏡や尿道カテーテル留置のような医療行為により、陥頓包茎を生じることもありますが、すぐ包皮を元通りに被せてあげれば問題ありません。
軽度の陥頓包茎では、自分自身で何とか治せる場合もあります。
両手を使って、狭まる包皮の中に亀頭を押し込めると、元々の包皮が被った状態に戻ります。
しかし、押し込む時に痛みが出ますので、なかなか難しいです。
さらに時間が経つとむくみが出てきて戻しにくくなるので、早めに泌尿器科へ受診してください。
陥頓包茎の治療としては、先ほど述べました用手的に包皮を戻す方法(用手的整復)をまず行います。
整復できない場合は、外科的手術を行い、絞扼を解除します。