当院の検査・治療
自動尿検査
全自動尿中有形成分分析装置
~尿の詳しい検査が1分半で判明します~
尿路感染症など腎泌尿器系疾患の診断や治療に役立つ情報を提供します。
尿中に存在する細胞や結晶、赤血球、白血球、細菌といった成分を調べる検査です。
血球数や細菌数の測定は尿路感染症の治療評価において重要です。
異形細胞の検出により、尿路上皮癌の特定に重要な役割があります。
尿化学分析装置
~尿中の糖・蛋白・潜血の有無が1分半で判明します~
尿中の尿糖、蛋白、潜血などの測定を迅速に行う装置です。
尿路感染症や尿路結石および腎臓機能(腎臓不全など)を調べることができます。
糖尿病性腎症の早期発見や慢性腎臓病のフォローアップなどにも用いられます。
軟性膀胱鏡
当院ではオリンパス社の最新型軟性膀胱鏡を導入しております。
軟性膀胱鏡は非常に細く、また先端の形状が丸いので、できるだけ痛みを少なくする配慮がなされています。
オリンパス社にはNBI(Narrow Band Imaging/狭帯域光観察)という独自の技術があります。
2つの波長の光(青色光/緑色光)で照らすと、粘膜表面の血管構造がより見えやすくなります。
この技術により、膀胱がん、特に膀胱上皮内癌が描出しやすくなり、膀胱がんの早期発見に役立ちます。
尿流量検査
尿流量検査は排尿障害を診断するために重要な検査です。
いつものように排尿するだけで、尿の勢い・排尿量・排尿時間などを計測することができます。
普段のトイレに近いため、リラックスした状態で排尿測定ができます。
超音波検査
体の皮膚表面にゼリーを塗り、プローブという機械を軽くあてて、モニターを見ながら内臓の状態を調べます。
超音波は産婦人科での妊婦検診でも使用されているように無害ですから、繰り返し検査できます。
泌尿器科では、主に腎臓、膀胱、前立腺、陰嚢内容などを調べるために使用します。
レントゲン
撮影された画像をコンピュータで瞬時にデジタル化し診察室のモニターで確認します。
患者さんにその場で分かりやすく説明することが可能です。
当院は富士フイルム社製の画像診断システムを使用しています。
泌尿器科では尿路結石の診断でレントゲンを撮影します。
尿路結石を診断するために撮影する腹部レントゲンのことを、泌尿器科ではKUB(ケーユービー)と呼びます。
KUBとは、Kidney(腎臓)、Ureter(尿管)、Bladder(膀胱)の頭文字を取ったものです。
干渉低周波治療
干渉低周波治療について
干渉低周波で膀胱周辺に電気刺激を与えて、骨盤神経の抑制反射、膀胱排尿筋・骨盤底筋を刺激して頻尿・尿失禁の治療を行います。
一般的な低周波治療器よりも皮膚の痛みが少ないので幅広い年齢層の人が安全に使用できることが特徴です。
原理
干渉低周波治療法は、皮膚表面での刺激抵抗の少ない、4000Hz帯の中周波を用います。
2つの異なる中周波電流(4020Hzと4000Hz)を体内で交差させるように流し、その位相差により生じる低周波により神経、筋組織の刺激を行う治療です。
長所
- 尿失禁の治療として保険治療ができます(入院患者は対象外)
- 通電の際の痛みが感じにくいです
- 高齢者や体の弱い方でも安全に行えます
適応疾患
下記の症状が、これまで治療してもなかなか改善しない患者さま
- 尿意切迫や頻尿(過活動膀胱)
- 産後の尿漏れや腹圧性尿失禁
- 前立腺がん手術後の尿漏れ
- 慢性前立腺炎の患者さま
使用方法
- 仰向けに寝ます。
- 1回20分を目安とします。
- 週2回(3週間まで)、その後は2週間に1回を限度とします。
- 刺激の強さは患者さまの感じ方に合わせて調節します。
- 現在内服されている薬剤は続けてもらって大丈夫です。
注意点
以下に当てはまる方は使用できません。
- ペースメーカーなどの植え込み型の電子装置を装着している方
- 糖尿病などによる高度な末梢神経障害がある方
- 悪性腫瘍のある方
- 妊娠している方、妊娠の可能性のある方
- 産後で安静にしている方、生理中の方