血尿、尿に血が混じる
「おしっこに血が混じってます」や「尿潜血陽性です」などと、病院でいわれることがあります。
尿に血が混じる、いわゆる血尿は、尿の通り道で起こっている病気のサインかもしれません。
血尿は大まかに顕微鏡的血尿と肉眼的血尿に分かれます。目で見ても尿の色は分からないが、尿検査で血が混じっていると判明した状態を顕微鏡的血尿といいます。
目に見えて尿が赤いと分かる症状は肉眼的血尿といい、重要な病気のサインです。
いずれにしても、血尿を認めたときは早いうちに泌尿器科受診をおすすめします。
原因
尿の通り道のどこからでも血が混じると血尿になります。
血尿を起こす病気は、尿路結石、膀胱炎、泌尿器がん（膀胱がん・腎盂尿管がん・腎がん）などさまざまあります。
若い方では、尿路結石や膀胱炎が多く、その中で尿路結石では、顕微鏡的血尿を伴うことが多いです。
高齢者では泌尿器がんの割合が増えます。とくに膀胱がんは顕微鏡的血尿で見つかる悪性腫瘍の中で最も多いがんです。
これらの病気を早く見つけるためには、健診や人間ドックで尿検査を受けてください。
そして血尿が見つかったら、はやめに泌尿器科の受診をおすすめします。