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玉袋(陰嚢)が腫れてきた

男性の急所である睾丸や玉袋(陰嚢)が腫れてくると、とても心配になりますが、子どもの場合は特に注意する必要があります。
精巣上体炎や精巣捻転などに代表される急性陰嚢症は子どもに起こりやすく、中には早急に治療を要する場合もあります。

陰嚢が腫れてくる病気として、次の6つの病気が主に考えられます。

  • 陰嚢水腫
  • 精巣上体炎
  • 陰嚢浮腫
  • 精巣がん
  • 精巣炎
  • 精巣捻転

この6つの病気の中で、触って痛みがあれば、精巣上体炎や精巣炎、精巣捻転の可能性があります。
また精巣上体炎や精巣炎では、発熱を伴うことが多いです。

精巣上体炎はこちら

精巣炎はこちら

精巣捻転はこちら

検査

尿検査 尿に細菌がいないかどうかを調べます。
陰嚢超音波検査 陰嚢が腫れる病気の中で、特に注意しないといけない精巣がんと精巣捻転の鑑別に有効です。

精巣がんはこちら

痛みや他の症状がなく陰嚢が腫れる場合は、精巣がん以外に陰嚢水腫や陰嚢浮腫があげられます。

陰嚢水腫はこちら

陰嚢浮腫

陰嚢の皮膚全体がむくんで、陰嚢が腫れたと泌尿器科に来られる場合があります。
これは陰嚢の浮腫(皮膚の表面に水分がたまる)が原因であり、陰茎の皮膚や下肢の浮腫も生じていることがあります。
ほとんどのケースでは心不全や血管の病気があり、下半身の血液が戻りにくくなっていることが背景にあります。
陰嚢にむくみが出てくるまでには、心不全が重症化している場合が多いので、速やかに内科専門医を紹介させていただきます。

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